Many of the Shinto rituals have much to do with the season’s greetings.

歳時記 - chap.6 --- 大祓えは、季節の挨拶…♪
蒸し暑い日本の夏は、太古の昔から 食中毒をおこし、疫病をまん延させる、そんな恐い季節であった。
医療技術が未発達のまま 多くの死者を出すことになった「恐い夏」を乗り切るために、人々は 様々な工夫を凝らした。
歳時記(さいじき)として今日に伝えられる “茅の輪くぐりちのわ くぐり)”もまた、暑い夏を乗り切るために考え出された、精神的
工夫のひとつで あったと考えられる。



     水無月の なごしのはらへ する人は  千年の命 延ぶといふなり     (拾遺集)

旧暦6月を示す“水無月(みなつき)”は、新暦では 7~8月に相当する。
夏越の祓え(なごし の はらえ)と云うのは、全国の津々浦々の神社で6月30日に行われる 大祓い(おおはらい)のこと。

  上述の歌を唱えながら、“茅の輪”を、三度くぐり抜ける
  左まわり、右まわり、左まわりと、8の宇を書くようにして、輪を三度くぐり抜けるのが、“茅の輪くぐりの正式な作法”。

これによって心身ともに清浄となり、夏の疫病などから身を守るご利益が得られ、残りの半年間を新たな気持ちで迎えるのである。
年毎に夏越の祓えをおこなえば、ついには「千年(ちとせ)の命」を得ることができると云う。
そんな霊力を持った歌こそ、拾遺集に載せられている、上述の歌なのである。

歌の意味は、なこしのはらえを きちんと行えば、ちとせ(千年)の寿命が与えられる! というもの。
元日から今日(6月30日)までの 半年間で溜まった 罪や穢れを祓い清めれば、大晦日までの半年は 無事に厄災から免れることができると考えられていた。


茅萱の呪力と、蘇民将来…♪
そもそも、大祓(おおはらえ)とは、6月と12月の晦日に 神社で行われる除災行事のこと。
特に、6月の大祓を 夏越の祓(なごしのはらえ)、12月の大祓を 年越の祓(としこしのはらえ)と云っている。
これらは、701年の“大宝律令(たいほうりつりょう)”によって定められた、正式な“宮中の年中行事”でもある。

  半紙でかたどられた形代(7cmほどの人型)に、“名前”と“数え年齢”を書いて「はーっ」と息をふきかけ 念を込める
  身体の悪い所などがあれば、形代でその部分を撫でて、上述の和歌を唱えながら~悪い部分を…形代といっしょに水に流す

茅萱(ちがや)で作られた 直径が約2mの輪 をくぐる“茅の輪くぐり”が、
広く“夏越の祓え”に定着したのは、“釈日本紀”に引用された“備後国風土記”逸文に由来するようだ。

ここに言う 逸文(いつもん)とは、むかしは存在したが 今は原典が存在しない文章のこと。
その逸文に書かれた、茅の輪を付けていれば疫病を避けることができると云う“蘇民将来(そみんしょうらい)”神話に由来する。

神話に則って、小さな“茅の輪”をお守りとして 出してくれる神社もあるようだ。
地方によっては、疫病が入り込まないように…と、“蘇民将来子孫の家”という張り紙を、門や戸口などに貼る風習も残されている。

蘇民将来の神話に出てくる 牛頭天王(ごずてんのう ━━ 京都の八坂神社の祭神であり、“すさのう の みこと”の別名 ━━)を
祀る信仰とは、「恐ろしい疫病をもたらす神に祈って」疫病から免れようという、“毒をもって毒を製す”信仰である。
ここでは、茅萱(ちがや)は、旺盛な生命力で 神秘的な除災の力を有するものとして 重視されている。



   ●掲示の北関東に鎮座する 太平山神社の境内に設けられた“夏越に祓え(なごしのはらえ)”の為の “茅の輪(ちのわ)”です。
   ●今回も5日振りの更新となりました。やはりのたりのたりととしたペースでの ブログ記事更新…となっています(^_-)-☆

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by Grayman2006 | 2008-06-21 20:30 | 日々好日
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